アパレルウェブ メゾンニュース

2020 31 Mar

「ブルックス ブラザーズ」が自社の縫製工場でマスクや医療用ガウンを製造へ

 「ブルックス ブラザーズ(BROOKS BROTHERS)」が2020年3月30日に自社の縫製工場をマスクや医療用ガウンを縫製する工場に仕様変更することを発表した。本件はホワイトハウス及び州、地方の指導者たちからの医療用物資の緊急要請に応えるもの。

 

 仕様変更するのは、米ニューヨーク、ノースカロライナ、及びマサチューセッツ州にあるネクタイ、シャツ、スーツを製造する自社の縫製工場。これらの工場で1日にマスク150,000枚を製造する予定で、 アメリカ国内の病院や医療施設で新型コロナウイルスの感染拡大と戦う医療従事者たちへ防護具の提供を増やすことを目的としている。

 

 マスクの製造に加え、同社は医療用ガウンの製造にも間もなく取り掛かる予定。 製造を開始するにあたり、マスク製造ラインに従事するメンバーは、予防的措置として2週間の自己隔離を行ったあと、今週にも職場に復帰するという。同社は従業員を守るため、公衆衛生のガイダンスに則り、連邦政府の指導による衛生に関するガイドラインの実施、また現場でのソーシャル ディスタンス(社会的距離戦略)の徹底を図る。

 

 また、「ブルックス ブラザーズ」は繊維とテクノロジーの分野で研究教育拠点である主要大学とパートナーとなり、プロトタイプを開発しています。「ブルックス ブラザーズ」は認可手続きを迅速化するため、アメリカ食品医薬品局と緊密に連携して進めているという。

 

 同社のクラウディオ・デル・ヴェッキオ会長兼CEOは「我々はこれを義務だと考えている。それはブルックス ブラザーズのDNAの一部である。いま我々は困難に直面しています。この困難はすべての人に影響を及ぼしています。我々はパンデミックと最前線で戦っている医療に従事している方々に深く感謝します。そして他の小売業者と連携して、今この国のヘルスケアシステムが最も必要としている防護マスクを提供するため弊社がその一 端を担うことを誇りに思います。また、これを可能にするため、工場を再稼働させるにあたって仕事に戻ってきた献身的な製造担当の従業員にも感謝したいと思います」とコメントしている。

 

■「ブルックス ブラザーズ」公式サイト