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2020 31 May

「ジル サンダー」のルーシー&ルーク・メイヤーが監修した「A MAGAZINE」が発売

 

 「ジル サンダー(JIL SANDER)」は、共同クリエイティブ・ディレクターであるルーシー&ルーク・メイヤーがベルギーの雑誌「A Magazine Curated By」の第21号のゲストキュレーターに就任し、監修したことを発表。国内では、同ブランド直営店などで2020年6月中旬に発売する。

「A Magazine Curated By」は、毎号ゲストキュレーターを招待し様々なファッションデザイナーの世界を探るコンセプトマガジンで、半年に一度発行。これまで山本耀司、高橋盾、ドリス・ヴァン・ノッテン、キム・ジョーンズ、トム・ブラウンらもゲストキュレーターを務めた。

 メイヤー夫妻は2019年7月から思いのままに表現できる「カルト ブランシュ」プロジェクトとして取り組み、すべての作品に共通するテーマとして“HUMAN NATURE(人間の性)/MOTHER NATURE(母なる自然)”の二面性についての反映と対話を求めた。

 自然界と人によって作り上げられた現代社会という対立する要素が生み出す相乗効果を礎に、写真や絵画、イラスト、インタビュー、音楽や詩にテーマを反映。さらに、現代におけるファッションのサステナビリティやブラック・マウンテン・カレッジでのリベラル・アーツ教育を解体するエッセイも掲載。今回のテーマをコンセプチャルに表現している。

 選ばれた現代美術作品は、新旧様々な写真家の新作と対比するように並べ、アートブック出版の伝統的な手法である「plates」形式で配置した。ルーシー&ルーク・メイヤーがデザインした「ジル サンダー」のアーカイブファッション、そして「オーエーエムシー(OAMC)」は、オリヴィエ・ケルヴェルヌの作品と対比して掲載している。さらに、ジュリア・ヘッタによるミュージシャンのヤシーン・ベイ(モス・デフ)、そしてリチャード・ブッシュによるケルシー・ルーをフィーチャーしたポートレートストーリーなど、様々なコントリビューターによって作られたプロジェクトを多くフィーチャーした。

 なお、テーマと内容の考案後にCOVID-19危機が世界中に広まり、同号の完成はフランスとイタリアのロックダウンの最中だった。このことを忘れないために、キュレーターのセルバ・バーニとマッシモ・トッリジャーニは、イタリアの写真家ジャスコ・ベルトーリの作品の特集を組み、パリの路上で見られたソーシャルディスタンスのシーンも収めた。

 


Florence, Italy during Pitti Immagine January 2019 by Lina Scheynius

Unterliezheim wooden chapel, Germany, designed and photographed by John Pawson

Kelsey Lu in Jil Sander photographed by Richard Bush, Paris 2020


Leon Dame photographed wearing Jil Sander by Olivier Kervern, Paris, 2020

Kenya and France, Jil Sander fashion story photographed by Tim Elkaim


■A MAGAZINE CURATED BY LUCIE AND LUKE MEIER
価格:2,500円(+税)
サイズ:240ページ
「ジル サンダー」店舗 販売時期:6月中旬~
販売先:「A Magazine Curated By」公式サイト「ジル サンダー」公式サイト「オーエーエムシー」公式サイト、「ジル サンダー」店舗、MoMA、パレ・ド・トーキョー、ドーバーストリートマーケット、TATE、ディエ チコルソコモ、ボザールブリュッセル、MOMUアントワープなど、世界30か国以上の主要都市の小売店、及び世界中の主要新聞スタンド

「ジル サンダー」公式サイト