繊維ニュース 編集部ブログ

2022 24 Jan

20年前のPLA靴下

 【大阪本社】写真は2003年に、靴下メーカーのヤマヤ(奈良県広陵町)が開発した「土に還る靴下」。80%が綿、15%がトウモロコシ由来のポリ乳酸繊維(PLA)、5%がキュプラだ。ゴム糸には天然ゴムを使う。今でこそ環境を考えた製品や取り組みに注目が集まるが、20年近く前から同社は“環境”を考えた製品を研究していた。この靴下は展示会に出したものの商品にはしなかった。PLAは強度が弱く、劣化が早いという欠点があったためだ。昨年、糸商の三山や化学品メーカーのハイケムが物性を改良したPLA繊維の販売を相次いでスタートした。ついにこの靴下が日の目を見る時が来たのかも。

(学)