繊維ニュース 編集部ブログ
2025
12
Jun
消費の変化を追い風に
【大阪本社】「(服を買うときは)本当に必要か見極めよう」。最近、目にした電車内のつり広告だ(写真)。広告主は環境省。国民に消費や暮らしの見直しを呼び掛ける取り組み「デコ活」を宣伝する。目的は脱炭素社会の実現にある。「持っている服を長く着る」「古着や環境に配慮した服を選ぶ」という文言も。ここ数年、古着店が急増し、服の染め直しや修理業者も活況だ。物価高で節約の初手は衣服へと向かう。存続の危機にある繊維工場は多い。最後は廃業で二酸化炭素削減に貢献か。価値観の変化を追い風にするようなモノ作りが求められる。(学)