【大阪本社】シキボウのインドネシア紡織加工子会社であるメルテックスがこのほど創立50周年を迎えた（写真は記念品のタオル）。同社が設立された1972年のインドネシアといえばスハルト大統領による「新体制」時代。開発独裁によってインフラ整備が急速に進められ、日本からも多くの企業が進出した。その一方で、まだ反日感情も強い時代であり、74年には大規模な反日暴動「マラリ事件」も起こっている。そんな時代に工場立ち上げのために現地に赴任した日本人ビジネスマンは本当に立派だと思う。それこそ日々の食事や買い物をする場所から開拓しているのだから。現在、インドネシアの反日感情はほぼ姿を消した。日本企業への好感度も高い。これもまた50年の歩みの成果だろう。（宇）