繊維ニュース 編集部ブログ

2019 12 Jul

チョコレート

 

 

 【大阪本社】チョコレートの原料であるカカオの樹が育つ環境は高温多湿の熱帯で、赤道を挟み北緯20度から南緯20度までのエリア。カカオベルトといわれている。さらに、高度は30~300㍍、年間平均気温は約27℃で気温差があまりなく、年間降水量は千㍉以上の環境で育つ。

 カカオ豆の主な生産国は、1位コートジボワール1650万㌧、2位ガーナ800万㌧3位インドネシア320万㌧、4位エクアドル220万㌧、5位カメルーン220万㌧(2016年日本チョコレート・ココア協会)。

 19世紀にカカオは、「飲むココア」と「食べるチョコレート」という現在の形に整った。1828年にオランダ人のヴアン・ホーテンが、カカオに含まれているココアバターを搾り取り、ココアパウダーを発明。ココアが一般大衆の飲み物になった。

 1847年、英国人のジョセフ・フライは、カカオ豆をすりつぶして砂糖を加えたものにココアバターを加えて今のチョコレートの原形を発明した。さらに1876年、スイス人のダニエル・ピーターはチョコレートにミルクを加えてまろやかな味にした。ミルクチョコは甘く口当たりが良く人々を魅了した。

 チョコレートはさらに改良が重ねられ世界中に広がっていく。今や日本でも年間1人当たり2.16㌔のチョコレートを消費している。(博)