繊維ニュース 編集部ブログ

2020 25 Nov

靴下の世界記録あれこれ

 

【大阪本社】靴下・インナー製造小売のチュチュアンナ(大阪市中央区)が今月11日の「くつしたの日」を前に、2295枚の靴下を本社屋上に並べ、“靴下による世界最大の文章”を作りギネス記録を達成した。「くつしたで世界を元気に」というメッセージに多くの業界関係者が改めて奮起したのでは。

 このギネス達成の瞬間に判定した、ギネス認定公式記録員に、靴下にまつわる世界記録が他にあるのかを聞いてみたところ三つの記録を紹介してくれた。一つ目はアメリカで作られた世界最大の靴下。足底の幅が9・93㍍のサイズの巨大靴下。もう一つはドイツで編まれた世界最長の靴下、足丈は6・06㍍だそう。二つとも誰がはくんだろう…。最後は、両足の靴下を足だけで脱いで足だけではくという世界最速記録が36・3秒というもの。意外とあるもんだと感心した。

 靴下業界の外から見れば変わったことに熱中する人がいるな…という感想で終わってしまうが、業界内で普段から企業や人の動きを見ていると、こうした取り組みの背景にある、何とかして靴下に注目を集めたいという大勢の関係者らの思いも分かってくる。今だからこそ靴下でなく、話題を作って活気を出す。そんなこともこの苦境下ではあながち大切かも。世界一、高級な靴下なんてどうだろう。  (学)