繊維ニュース 編集部ブログ

2020 15 Jul

久しぶりの人ごみにめまい

【上海支局】新型コロナウイルスの感染拡大を抑え込んでいる中国の各都市は、日常を取り戻しつつある。これまで感染者を出したことがない地方都市からはマスク姿が消えた。大都市では、多くがマスクこそ着用しているものの、週末は若者を中心にショッピングや食事を楽しむ姿が見られるようになった。先週末に深センの大型ショッピングモール「壹方城」(写真)を訪れると、ものすごい人ごみでめまいを覚えるほどだった。

 ただ商業施設やレストランでは、来店客の落ち込みが続く。上海の百貨店売り上げランキングで2位の上海久光百貨は、6月売上高が前年同月に比べ5%減にとどまったが、来店客数は20%減といまだ2桁%の落ち込みだ。3位の新世界大丸百貨も6月売上高が28%増えた半面、来店客数は39%減っている。地元客の目的買いが増えているものの、中高年層の客足の戻りが遅いことと、出張者や観光客の一見客が減っていることが背景にある。(祐)