繊維ニュース 編集部ブログ

2024 16 Apr

布にできること

 【東京本社】ろう者や難聴者にとって、閉鎖的な空間はストレスに感じるそうだ。音が聞こえない・聞こえにくいため視覚が頼り。見通しが利かない壁やドアで仕切られてしまうと、外部の気配が遮断され不安になると聞いた。先日、ろう者やその家族ら向けのコワーキングスペースに、リリカラの間仕切りカーテンが導入された。透け感のあるレースで頭上や足元が空いており、向こうの人の気配が感じられる。柔らかな雰囲気で圧迫感もない。ただ、外から手話が透けて見えないように、2倍ヒダなどで縫製された。そんな解決法も布だからこそ。布にできることはまだまだありそうだ。(直)