繊維ニュース 編集部ブログ

2020 07 Jul

“百貨店流”の販促

 

【中国・四国支社】あか抜けたレイアウトや、目を引くディスプレーが面白い。帆布製造の丸進工業(岡山県倉敷市)はグループの企画販売会社バイストン(倉敷市)で「倉敷帆布」の製品を販売しており、最近は父の日などのイベントに合わせた打ち出しに努力している。

 武鑓篤志社長は大手百貨店で働いていたが、随所にその経験を生かしているようだ。商品の陳列は現代風にかつおしゃれに見えるよう工夫を凝らしており、よろいを置くなどして和の雰囲気を醸し出す。

 店頭の見せ方に努力する一方、帆布の生地を使った雪駄で履き心地を訴求するほか、先着で帆布のエコバッグをプレゼントするなどして集客力を高めている。

 新型コロナウイルス禍の影響はあるが“百貨店流”であろう店頭の販促は興味深く、「巣ごもり消費」で堅調なネットとの相互連携など今後の打ち出しが期待される。(小)