繊維ニュース 編集部ブログ

2019 12 Sep

世界2位の重さ

 【東京本社】アッシュ・ペー・フランス主催のファッションとデザインの祭典「ルームス39」が4~6日、五反田TOC(東京都品川区)で開かれた。380ブランド(前回比9%増)が参加し、来場者数は約2万1千人(5%増)だった。五反田TOC開催となり、ルームスのイメージが大きく変わったが、次回(来年2月展)は代々木体育館に戻るという。あの迷路感が戻って来るか。

 今回のルームスはエシカルエリアにサステイナビリティー(持続可能性)関連の企業が数多く出展した。その入り口では、海洋プラスチック問題の解決に取り組む「プラスチックスマート」が紹介されていた。

 ボード(写真)には「プラスチックごみは年間500万~1300万㌧が海に流されている」と書いてあった。国民1人当たりのプラスチック包装容器廃棄量は日本が世界2位とも表記。日本の責任は重いと思わせる。

 ルームスがバイヤーだけでなく、一般消費者も受け入れるようになり、こうした問題を広くアピールするのは好ましい。だが、とがったクリエーションを前面に押し出していた昔もまたなつかしい。(康)