繊維ニュース 編集部ブログ

2019 15 Oct

宇宙の神秘に触れた気になる

 【大阪本社】先日、和歌山市内での取材の中で、近くに島精機製作所が運営するニット博物館「フュージョンミュージアム」があると聞き、帰る途中に立ち寄った。

 和歌山の中心街の百貨店の中という珍しい立地だったが、平日夕方で、間もなく閉館という時間だったため見学者は少なく、同社の歴史を物語る貴重な編み機の数々を目にすることができた。何より入場料が無料というのが素晴らしい。

 自転車をこいで編み機を動かし、手袋などを編み上げるコーナー(有償)があり、興味を引かれたが、時間の都合と運動不足が露呈することを恐れ、自重した。

 「宇宙・航空」のテーマゾーンには、小惑星探査機「はやぶさ」が、宇宙から持ち帰ったカプセルのレプリカが展示されていた(写真)。このコーナーのみ写真撮影が可能で、カプセルに触れることもできた。

 持ち上げても構わないとのことで試してみたが、腰痛持ちが恐怖を覚える重さだったので、浮かせることは断念。レプリカではあるが、これが宇宙の神秘の重みだと納得し、退散した。

 同じフロアには、和歌山県に関連するスポーツの資料を一堂に集めた「わかやまスポーツ伝承館」もある。フュージョンミュージアム同様、こちらも貴重な資料が満載で必見だ。(酒)