繊維ニュース 編集部ブログ

2022 18 May

「内助の功」はもう古い?

 【中国・四国支社】先日取材の後、高知城へ立ち寄った。城内でひときわ目を引いたのが、馬の手綱を引く見性院の像だ。見性院は高知城を築城した山内一豊の妻として知られ、へそくりの黄金で馬を買い、夫の出世のきっかけを作った「内助の功」のエピソードが有名。しかし、内助の功をネットで検索すると、関連するキーワードに「時代遅れ」「気持ち悪い」という言葉も出てくる。もはやジェンダーレスの時代に内助の功という言葉は古いのかもしれない。ちなみに見性院は金銀糸の柄の入った豪華な唐織の端切れをつなぎ合わせて小袖を作り、豊臣秀吉の目に留まるほど評判になったといわれ、ファッションセンスも抜群だったようだ。次に訪れた時も、この像がちゃんと残っているだろうか。撤去されていないことを願うが……。(佑)