繊維ニュース 編集部ブログ
2025
13
May
北斎と小布施
【東京本社】ゴールデンウイークに長野県小布施(おぶせ)町を訪れた。町内に江戸時代の浮世絵師、葛飾北斎の作品を展示している「北斎館」がある。北斎は晩年の83~88歳にかけて4度も小布施町に滞留し、数々の傑作を描き残した。その足跡を紹介する美術館だ。さっそく入ってみた。北斎の肉筆画や版本、錦絵などを堪能し、最後はミュージアムショップへ。ひときわ目を引いたのが、北斎が86歳の時に描いた作品「怒濤図 男浪」(どとうず・おなみ)をあしらった、ド派手なダウンジャケット(写真)。思わず見入ってしまった。それにしても北斎はなぜ老骨にむち打ってまで、江戸から約240㌔も離れた小布施に通い続けたのか……。謎に包まれた北斎に興味が湧いてきた。(活)