繊維ニュース 編集部ブログ

2020 14 Jul

清潔・衛生は神風か

 

【大阪本社】写真は服地販売国内最大手、スタイレムの新素材。全て抗ウイルス、制菌、抗菌、防汚など清潔・衛生関連である。

 新型コロナウイルス禍で布マスク需要が一気に高まり、産地企業や生地商社では綿2重ガーゼやちぢみ生地が爆発的に売れた。「不謹慎かもしれないが、神風が吹いた」(生地商社長)、「これ(マスク地需要)がなかったらと考えると恐ろしい」(産地企業)など繊維企業の生産、販売に貢献した。

 その布マスク需要は不織布マスクが市場に戻ったこともあって一服感が漂う。次の切り口として期待されているのが、抗ウイルスを中心とする清潔・衛生関連だ。

 スタイレムは21春夏以降「抗ウイルスや抗菌加工を施した生地を全社挙げて売っていく」との意気込みを見せており、店頭や電子商取引(EC)で売られるTシャツ、アウター、バッグなどが同生地に置き換わっていくことは間違いなさそう。日本製への信頼感と、世界的な清潔志向、ウイルス防護意識の高まりの中で、海外市場向けの拡販にも期待がかかる。不振にあえぐ繊維産業の神風となるか。(武)