繊維ニュース 編集部ブログ

2020 10 Apr

地元でプロ球団誕生

 

 【東京本社】プロ野球の独立リーグ「BCリーグ」には今期から、神奈川フューチャードリームスが参加する。神奈川県藤沢市の企業が、一から立ち上げたチームだ。

 神奈川は、良く言えば「スポーツ王国」、悪く言えばプロスポーツチームが乱立している。県内を本拠地とする球団は、日本野球機構(NPB)の横浜DeNAベイスターズをはじめ、JリーグはJ3まで入れると6チーム、バスケットボールのBリーグも2チームがあり、パイの取り合いが懸念される。

 それでも、身近なところで新しい球団ができるのは、地元民にとってうれしいこと。首脳陣の顔触れも、神奈川の野球好きにはたまらない。

 監督は鈴木尚典。2年連続首位打者の実績を持ち、ベイスターズが38年ぶりの優勝を果たしたときの立て役者だ。そしてゼネラル・マネジャー(GM)は山下大輔。長く弱小チームだった前身の大洋ホエールズを引っ張り、地元ファンから愛されていた。

 あとは開幕を待つばかりだが、本当に地元に根差したチームを目指すには、まず市民の認知度を高め、そして関心を持ってくれた市民をつなぎとめる努力も必要だろう。(強)