先日のブログで、音楽を担当しました菅原小春さんのプロモーションビデオをご紹介しました。その音楽は、鈴木道子さんが中国を中心に展開しているブランド「YMO YNOT」の2013年のランウェイショーのために作曲した音楽を再構成し新たに制作したのですが、そのショーのダイジェスト映像をfacebookに発見いたしましたのでご紹介します。

https://www.facebook.com/Ymoynot/videos/155656514642075/​

生演奏が入ることは直前に決まったようで、私はショーの当日は他の公演が重なっていて中国に行けず、ショーが終わってから知りました。ですので、冒頭、バッハから始まる演出はちゃんと把握できていないのですが、そのあとの和音の刻みから私の曲が始まっています。カーテンコールを入れて、全体は約20分。チェロの四重奏を想定してスコアを書き、多重録音により音源を制作しました。チェロの演奏は竹本聖子さん、録音とリアリゼーションをしてくださったのは福島諭さんです。

「YMO YNOT」2013 AW Collection のテーマは 「ride up」で、道子さんからは土っぽいイメージ、馬、ジプシー、そばかす、縄、荒野、そして、ピナ・バウシュの「春の祭典」など、いくつかのキーワードをいただき、それを自分なりに咀嚼して作曲しました。 馬、荒野のイメージから馬頭琴の音楽を使ってみようと思いつき、色々と聴いたり調べたりした中から馬頭琴の旋律の破片をいくつか拝借し、それをもとに中心となる2つのテーマを作り、様々に展開させました。

ちなみに、今年、道子さんの「Nocturne #22 In C Sharp Minor, Op. Posth.」2015 Full Collection ランウェイショー のために作曲した音楽は、ショーの映像がyoutube にアップされていますのでこちらからお聴きいただけます。ぜひご覧ください。