船橋 芳信

2020 26 Mar

ミラノコロナビールス顛末!

  レストランもバールも閉鎖してしまった。そんな中、宅配自転車、バイク配達が、無人のミラノを駆け抜ける。                       元々、一人暮らしの老人、外食もしないで電話一本でピザを頼む横着者に人気があった自転車配達人、だが、                         外出禁止令が出されてからは、無灯で我が物顔に、ミラノを縦横無尽に走り抜けている。この配達システムはどうなっているのだろうか?             何社か配達人が登録する会社がある。例えば、其の一社グローバル社に、配達人登録を携帯電話番号で契約する。                       レストランではこのグローバル社と配達契約を結ぶ。一回幾らである。                                          レストランはピザの注文が入れば、グローバル社に連絡、グローバル社は近在の配達人から請け負い承諾を貰う。                       彼はレストランでピザの出来上がりを待つ。住所を貰って配達する。                                           配達人の報酬は、月終わりに集計されて支払われる。                                                  このシステムは時代の様相を顕わしている。配達人はほとんど外国人である。                                       余剰人員を使った時代のニーズに合致している。核家族が進み、高齢化したミラノで、この配達制度を使うのは、                       老人達である。 一人暮らしの老人にとっては、レストランから届けられるサービスは、有り難い物であろうか、チップが生まれるそうだ。           人気のあるレストランには自転車配達人が、群れをなして集まり待機している光景が見受けられる。                             因みに、レストランは、配達のみならば営業は許可されている。