船橋 芳信

2020 20 Mar

ミラノ、コロナヴィールスは、

コロナビールス 

3月25日まで、店、バール(喫茶店)、レストラン閉鎖。交通機関は運行が保証される。                 Tabaccai(タバコ屋)やEdicola(新聞雑誌売店)は含まれない。コンテ首相は「数週間でこの大きな努力の効果が見られるだろう。  守るべきルールは、移動を必要最小限にすることである」と話した。

ロンバルディア州と他州の14県に対してのみ施行されていた「移動制限」であったが、3月10日から4月3日まで、                       その範囲がイタリア全域にまで広げられることとなった。                                                コンテ首相が「IO RESTO A CASA」(私は家に留まる)と命名した首相令は、以下の通りだ

イタリア全土が隔離対象地区                                                             4月3日まで、イタリア全土が「隔離対象地区」となった(以前まで区別されていたレッドゾーンとイエローゾンは、もう無い)。                健康・仕事上の必要性がある場合を除いて外出が禁止となり、理由なく外出した場合は罰金の対象となる。                          外出の際は「対人距離を最低1メートル」保つ。

自己申告書を、外出時は、常に携帯しなければならない。

 外出は禁止されているが、必要に迫られた場合は自己申告書に理由を書いて、持ち歩かなければならない。                          印刷が不可能な場合は手書きの申告書を持参すること。通勤など、日常的な移動が必要な場合は同じ申告書が使用できるが、                  その理由と移動の頻度を記さなければならない。健康・家族に関連する理由がある場合にも該当する。                           例えば別の県に住む子供(未成年)に会いに行ったり、親戚の世話に行ったりすることは認められる。                            道でコントロールを受けた際は口頭でその理由を申告できるが、後でチェックが入るので責任を持って事実を言うこと。

通勤の必要性が証明できるか否か

 前述の通り、通勤を理由とした外出は許可されるが、申告書を持参しなければならない。                                 また、コントロールの際は、通勤の必要性が証明できなければならない(スマートウォーキングができない理由など)。                    ただし政府は「なるべく対人距離をおいて働くこと。できれば有給休暇や休暇を取ること。                                 正確な理由がない場合は、周りの人のことも考えて家に留まること」をすすめている。

コントロールに関して                                                                コントロールは警察によって行われる。町のあらゆる場所で行われる。

子供や介護の必要な家族に関して                                                           世話が必要な家族の元へ行ったり、子供を迎えに行ったり(離婚している場合)することは可能である。                           ピエルパオロ・シレーリ氏(保健衛生省副大臣)は「90歳の母親が別の町で一人で暮らしていたら、もちろん介護に行ってもいい。               ただし感染対策のルールをかならず守らなければならない。しかし、両親がたとえ歳をとっていても元気であれば、                      寂しいからという理由で会いに行ってはいけない。この場合は罰金が発生する可能性がある」。                               子供連れの散歩は控えた方が良い。

住んでいる市から別の市に行ってもよいか                                                       移動しても良いが、前述の通り、確かな理由がなくてはならない。                                            隣の市に買い物に行く場合は(もしくは、子供を迎えに行ったり、介護に行ったりなど)自己申告書を持って行くか、                     警察に正確に説明できるように準備しておくと良い。

彼氏、彼女に会いに行っても良いか                                                          ピエルパオロ・シレーリ氏(保健衛生省副大臣)は「もし私がローマに住んでいて、ミラノに彼女がいたら、諦めるしかない。                 今は愛よりも法律を守らなけらばならない。みんなに理解してもらいたい」と述べている。

医者に会いに行ってもいいのか。                                                           もちろん良い。しかし、疑わしい症状が出た場合は、救急病院に行かないこと。州のフリーダイヤルに電話すること(下記参照)。               熱が37.5度ある場合は家に留まること。検査結果が陽性の場合、もしくは隔離されている者は、外出が固く禁じられます。

買い物に行ってもいいの?                                                              必需品を買いに外出してもよい。スーパーは全店舗開いているので、人々が店に殺到することに意味はない。                         ただし対人距離1メートルを保つこと。                                                        他には、食品店(パン屋、肉屋など)、薬局、タバコ屋、新聞雑誌売店、銀行、保険屋、ガソリンスタンド、水道屋、車修理屋なども開いている。        デリバリーサービスも営業を続けるが、配達人は対人距離を守る義務がある。

外でスポーツしてもいいの?サイクリングは?                                                     自己申告書を持参し、対人距離を守れば良い。しかし外出は避けた方がよい。                                       交通事故などが発生しても、医者が不足しているため、病院ですぐに診てもらえない可能性が高い。

薬局は開いているの?    前述の通り、開いている。

ミュージアムや劇場、映画館は?  4月3日まで閉まっている。

学校や大学は     4月3日まで休校。

交通機関は?    本数が減るが、運行は続く。

イベントや儀式は?                                                                 イタリア全国で全ての屋外、屋内の催し物は中止。ミサ、結婚式、葬式も含まれる。

観光客は?  自国に帰る以外は、移動を禁じます。

この発令が出てからも、今尚感染が続き、中国の死者数3249人を超す、3405人が出ている。                                ロンバルディア州の医療機関は、患者数の増大に対処しきれずに、パンク状態である。                                   葬儀もミサも禁止された状況では、死者の埋葬等、生活一般の問題が蓄積し始めた。                                    それでも患者の感染が止まない。人々の不安は、日増しに募って行く。