船橋 芳信

2020 29 Mar

ミラノコロナヴィールス、悲しい!

ミラノ、イタリアを襲ったコロナヴィールスの猛威は、第2次世界大戦を思わせる戒厳令下に市民生活を押しやっている。既に一ヶ月の自宅待機は、いつ終わるのか誰にも予測できない。ミラノサローネは、今年の開催を見送った。2021年4月に延期された。今日28日、イタリア国内での死者は、10,023人を数える。感染者は86,498人、とんでもない数の市民が、コロナヴィールスに侵され続けている。医療基幹は医師、看護師の不足、ベット数の不足、死者を埋葬する教会も、感染を防ぐためお葬式も禁止、死者は体育館、教会に置かれている。遺体を火葬にするにも、非に5体しか火葬できず、毎日の死者500体から600体は処理できず、戦争状態である。聖職者、医師、看護人の感染、死亡もニュースに上がっている。不思議な事に、一月末、多くの中国人経営のバール(喫茶店)食料品店が、閉店した。これは、コロナヴィールス発症地が、中国武漢によるため、ミラノ行政府の命令かなと考えていた。すると、知人の中国人から最近知ったのであるが、彼らは、事の重大さを認知して自主的に閉店したのだそうだ。それは必ず、此処ミラノを武漢とおなじように襲うとの認識の結論だった。中国人を知ってるつもりが、認識の甘さは、日本政府、官僚にも言えるかと思う。問題の本質をいかに見極め、どう対処するかに、こうすればああなり、ああすればこうなると言う条件法では、話にならない。問題は命に関わると言う認識の元手はお金を存する、経済が経ち行かなるという3次先の事はどうでも良い事なのだ。先ずは個人の命、家族の安全、国民の健康、最低生活の確保が優先させられる事なのだと、深く感じてしまった。ミラノは今外出する人は、いない。皆が家に留まっている。其の効果として、やっと感染者の数に下降傾向が出始めている。後何週間かかるかは分からないが、新たな感染者数の減少傾向に、小さな灯りを、希望を感じて止まない。犠牲者にご冥福を祈ります。合掌