芹澤 絵美

2020 22 Feb

ニュージーランドにおける新型コロナウィルスの状況

 

ニュージーランドにおける新型コロナウィルスについて。

ニュージーランドでは、公式発表ではいまのところ感染が確認された人は居ません。

トランジットを含む中国からの入国規制を早い段階からしていて、
これは今のところ2/24まで継続する予定です。

ダイヤモンド・プリンセス号の乗客だった6人のニュージーランド人が、
2/21から、ファンガパラアの施設で2週間の検疫期間に入りました。

ニュージーランド保健省からの新型コロナに関するアナウンスは以下の通りです。

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コロナウイルスは、一般的な風邪、重症急性呼吸器症候群(SARS)や中東呼吸器症候群(MERS)などの病気を引き起こす、大きく多様なウイルスのファミリーです。

ニュージーランドは、ここで発生した場合にCOVID-19の発生に対処する準備ができています。 継続的なアウトブレイクのリスクは中程度ですが、状況を注意深く監視しています。

インフルエンザと同様に、COVID-19は人から人へと伝染します。 科学的証拠は、コロナウイルスが飛沫によって広がることを確認しています。 これは、感染した人が咳をしたり、くしゃみをしたり、話したりすると、ウイルスを含む飛沫が発生する可能性があることを意味します。

COVID-19のような病気の蔓延を防ぐために、いくつかの簡単な手順を踏むことができます。 風邪やインフルエンザのような病気の人との密接な接触を避けてください。 咳やくしゃみを使い捨てのティッシュや衣服で覆います。

食べ物を食べる前、トイレを使用した後、咳、くしゃみ、鼻をかむ、または子供の鼻を拭いた後、病気の人の世話をした後は、 水と石鹸で少なくとも20秒間手を洗い、完全に乾かします。

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私の個人的な所感ですが、
メディアではほとんど新型コロナウィルスについては報道されていず、
注意深くはあるが、淡々と対処しているという感じです。

これは余計なパニックを起こさせない為にとても重要なことだと思います。
 

保健省からは他にも、私たち民間が出来て、感染拡大防止に繋がることとして、
学校や大学、ホテル、サービス施設など、公共の施設の清掃に関する指示が出ています。

これはとても有効だと思いました。

お店など、どう営業していいのか分からないという人も出てくると思うので、
ウィルスの弱点を正しく知り、お店や施設を常にグリーンゾーンに保っていく為の指示です。

日本ではこういう指示が出ただけでもメディアが大騒ぎし、
結果国民が不安に陥る、という事態が想像出来ます。

落ち着いている、ということはとても重要です。

ニュージーランドでも感染者ゼロとなっていますが、
12月から武漢で新型コロナウィルスが発生したことを考えると、
クリスマスと年末年始を含む長いホリデー期間に大勢の中国人観光客がニュージーランドに訪れていて、すでに感染は広まっている考えられます(個人的見解)。

ただ検査キットで調べて初めて人数にカウントされるので、
軽症で治った人は病院にさえ行きませんし、その間他者に感染を拡げている可能性もあり、
肺炎などで来院した患者の中に新型コロナウィルス感染者がいた可能性もあります。
けれど、検査キットで調べない限り、上記患者は感染者にカウントされません。


COVID-19は、専用検査キットで検査すればするほど感染者数が判明するともいえます。

日本でさえ全国の医院・病院・クリニックに検査キットが行き渡っていないので、
COVID-19専用の検査キットの準備、手順が整っていない後進国では、
先進国よりも感染者数が少なく発表されていても不思議は無いと思います。

今の段階ではきちんと検査キットを準備し対応している国ほど感染者数が多く発表されるとも言えると思います。

今発表されている感染者数は実際の感染者数よりも遥かに少ないものと思われます。

けれど重要なことは、COVID-19が、感染したほとんどの人が死んでしまうというような強烈なウィルスではなく、感染者の8割が軽症に終わる、風邪の仲間だということです。
これからもっと情報が出そろってくると思いますが、
ただ「新しい」からニュースになっているだけとそろそろ考えてもいいかなと私は思っています。

なので、毎日発表されるCOVID-19の感染者数、発症者数、死者数に過度に反応せず、
COVID-19登場以前から身の周りにある別のウィルスによるリスクにも目を向け、
日々淡々と衛生面で気をつけていくことが大切だと思いました。