芹澤 絵美

2020 16 Sep

ベイビー・ヴァイン


9月と言えば、ヴィンヤードでは苗木の植え付けシーズンです。

先週は、GOLDIEというヴィンヤードのプランティングに行ってきました。

私たちは、例年9月一杯仕事をお休みするのですが、
この大規模プランティングの場合はマン・パワーが必要なので、
その時だけ手伝いに行っています。

ここにはもともとシラーが植えてあったそうですが、
別品種、TANNAT(タナ)に植え替えていきます。

TANNATはタンニンが豊富で、
カベルネ・ソーヴィニヨンやカベルネ・フランなど、
ボルドーブレンドスタイルのアッサンブラージュに使われます。

ワイヘキ島にはシラーは合っていると思っていましたが、
ワインメイキングの方針を変えたのでしょうか?
そのあたり詳しく聞いていませんが、
ワインメーカーからの提案でこの大規模植え替えが決断されたようです。
TANNATの他にも、マルベック、カベルネ・ソーヴィニヨン、プティ・ベルドー
の3種類を植えていきます。
全部合わせて2000本近く植えたと思います。

上の写真赤丸の部分が接ぎ木されたサイオン(穂木)で、
大抵は2つだけバッズが付いています。

すべてはここからスタートし、ワインに昇華する道を歩んで来行きます。

植え付けまでは冷蔵庫に入れられ眠っていますが、
外の気温に触れると一気に芽ぶき出します。

植え付けたら添え木を差し、保護用バッグを被せて完成!

使えるブドウがチラホラと実り始めるまで最低で3年。
10年待てば自分が植えた木が作り出したワインを飲むことが出来ます。

長いようですが案外あっという間のような気もします。

この子達の成長が楽しみです。