芹澤 絵美

2020 15 Aug

ニュージーランドはどこへ行くのか

 

昨夜、アーダーン首相の発表で、
オークランド県のみレベル3のロックダウンが2週間延長されました。

仕事は、政府が決めたエッセンシャル・ワーカーのみ、
通勤による仕事が可能です。

エッセンシャル・ワーカーでない場合は、
自宅で仕事をすることを許可されています。

レストランやバーは、
ドライブ・スルーやテイクアウェイなど、
コンタクトレス・サービス機能を備えたお店のみ営業可能です。

人やペットの散歩は家族同士であればもちろん許可されており、
一緒に暮らしている人以外の人と2メートル以上の距離が開いていれば、
釣りやサーフィンも可能です。

ただし、不要な移動はせず家に居てください、というのが基本なので、
人目を気にせず、ぱーっと楽しく遊ぶ、ということは出来ません。

今回のレベル3では、
スーパーマーケットの入店に少し時間がかかるかも、という以外は、
私の生活にはほぼ影響ありません。

ヴィンヤードはエッセンシャル・ワークとなっているので、
2メートル以上距離を開ける、共有しなければいけない道具の殺菌消毒、
などのルールを守って仕事するように指示されました。

ヴィンヤードは広大なので、
そもそも2メートル以内に近づくことがごく稀なので特段気をつける必要もありませんし、
手指や共有物の消毒もすでに身についているので、
一度目のロックダウンほどの緊張感は周囲にも出ていません。

レベル4よりもレベル3のほうが、
働ける人の人数が多くなり、完全な停止よりはマシです。

やはり大きな打撃は、人の接触サービスがメインである観光業と飲食業でしょう。

オークランド国際空港はニュージーランドで一番大きな空港です。
そこを使っての出入りが出来ないとなると影響はかなり大きいと思います。

国内需要に活路を見いだしていたニュージーランド航空も、
国内線を8/17から大幅減便すると発表しました。
レベル3は8/26までの予定ですが、
感染者数が減っていくと予測していないことがこのことから窺えます。

現在オークランド発着の国内線に乗れるのは、
レベル3の期間はエッセンシャル・ワーカーと認められた人のみですが、
基本はオークランド発着路線は全便運休しているので、
いつ搭乗できるのかニュージーランド航空に確認してくださいアナウンスされていました。


これが、感染者ゼロを目標とするように構築されたシステムの姿です。


入院している人は1名だけです。

果たして、本当にこのウィルス対策が、
国民全ての生活にとってバランスの取れた最良の策なのか?
 

ゼロ更新、あっさり破られる」でも書きましたが、
最初のロックダウンで感染者ゼロになったおかげ、せい?で、
感染者ゼロにこだわり、いつまでもそれを目指すようになります。
ロックダウンというショック療法を何度も使うことにより、
政策も国民もどんどん袋小路に入っていき、
考え方を変えて引き返すタイミングを失っていくように私には見えます。

ただし、国に豊富にお金があるというなら話は別ですが。