芹澤 絵美

2020 14 Feb

早まる収穫期

今日はキジを捕まえました。
鳥除けネットを食い破ってでも中に入るほど、
キジはブドウの実が大好きです。

でも、ネットに入ったキジはなぜか上にジャンプするだけで、
低空飛行で逃げまわる、ということができません。
なのでネットの中のキジはとっても簡単に捕まります。

美味しそうですね。

このキジちゃんもお腹いっぱいブドウの実を食べていました。
なぜかフルーツの食べ頃を鳥類はよく知っています。。。

そうです。
例年ならば3月中旬に白ワイン用のブドウ摘みはスタートするのですが、
今年は異例中の異例で、まだ2月半ばなのにすでにBRIX(糖度)が20%を超えてきています。

ブドウをサンプリングしジュースにしてBRIXを計測します。

計測し終わった後のジュースはスタッフで味見をし、
同じ品種なのに、クローンごと、畑ごと、区画ごと、樹齢ごとに色や味が違うことを学んでいきます。

どれが良い、悪いということではありません。
ただ、それぞれの特徴を体で覚えていくのです。

そして、ワインメーカーがどういうワインを作りたいかによって、
収穫日が決まります。
BRIXは日々上がっていきますので、
後になるほど、アルコール度数の強いワインが出来ますし、
遅すぎるとピークアウトし、酸味と糖度のバランスが崩れてきます。

私たちのボスであるヴィンヤード・マネージャーと、
私たちが管理している畑のブドウでワインを作るそれぞれのワインメーカーとの話し合いで日付が決定されます。

BRIXが20%を超えてくると、ワインメーカーの好みにもよりますが、
ワイナリーの準備さえ出来ていればすぐに摘みたい会社が増えて、
でも私たちが1日で何カ所も摘めないので、とっても大忙しになるそうです。

私もこのオーナーが複数いるバージョンは初めてなので、
一体どんな感じになるのか楽しみにしています。

摘み頃を迎えたブドウは普通の食用ブドウよりも遥かに遥かに甘くて美味しいです。

<あともう少しで摘み頃のシャルドネ↓>