芹澤 絵美

2020 16 Jul

嗜好大麻と安楽死 合法化法案

 

ニュージーランドでは来る9月5日に総選挙があります。

それと同時に、
嗜好大麻合法化に関する投票と、
安楽死法案についての賛否を問う投票が行われます。

嗜好大麻合法化の内容は以下の通り。

18歳以上であること。
自宅かライセンスを持つ店での嗜好大麻の販売と使用のみ許可。
大麻販売は1人1日14グラムまで。
大麻栽培は1家庭につき4本まで可能。
家に来た知人にも14グラムまでならシェアすることができる。

これら内容に、YES か NOの2択で投票します。
YESが50%以上だった場合は、国会での可決プロセスに移ります。
NOが50%以上だった場合は、大麻は違法で、
医療大麻のみ医師の許可のもと使用可能になるとのこと。
 

安楽死法案の概要については以下の通り。

18歳以上であること。
ニュージーランド国籍者か永住権保持者であること。
余命6ヶ月以内を宣告されていること。
身体を著しく損傷し、通常の生活を送るのが困難な場合。
生きていくのが辛いほどの痛みにさいなまれている場合。
安楽死が本人の希望であること。

これにYESかNOで投票し、YESが50%を超えた場合は立案に入ります。
NOが50%以上だった場合は、立案もされません。

 

私個人としては、この2つのどちらにもYESです。

大麻に関しては、日本で売られているCBDオイルを愛用している経験から、
体の痛みが大幅に緩和されたり、さまざまな理由から生じる精神不安などが改善され、
恒常性を維持する力を持つことをよく理解しています。
CBDオイルはオリンピック協会でも選手の使用が許されており、
酩酊作用をもたらすTHCが3%以下なので、
どの国でも違法にはしていないと思います。

THCはCBDよりも遥かに強力な痛みの緩和をもたらすと想像しています。
なので合法化したら早速試してみたいのですが、
私は喫煙という手段では摂取出来ないので他の摂取方法を考えないといけませんね(笑)

安楽死については、
私は死ぬ時期を自分で選ぶという事にかねてから前向きです。
けれど、倫理観、宗教観、あらゆる要素においてあまりにも賛否両論激しそうなので、
他人とこの話はしないようしています。

でも個人的には、死ぬ日を選べるのであれば、選びたいです。
死への準備も落ち着いて出来、親しい人々に挨拶をし、
苦しむこと無く安らかに旅だっていけるのならば、
人生悔い無しとはまさにこのことです。

この2つのテーマは、
ずっと公に議論されて法整備されるべきことだと思っていたので、
それが私が移住してきて数年でこうした投票活動に繋がっていることを嬉しく思います。
そして、リベラル先進国たるニュージーランドを誇りに思います。

投票結果が私の希望に沿うか、
意外に保守的な人が多く否決されるか、
さてどうなるでしょう?