内田 文雄

2021 23 Feb

3月7日は女生節!

中国では再来週3月8日は婦人節で企業によっては女性は半日休みやプレゼントが支給される日です。一般的には国連が1975年の国際婦人年に、3月8日を世界婦人デーと定めたところから中国もその日を婦人節としたと言われていますが、実は国連の制定よりさかのぼる1949年12月に、中央人民政府政務院が3月8日を婦人節と定めていたようです(諸説あり)

SNSに溢れる女生節の広告

 

その3月8日の1日前の3月7日を女生節(女神節、女王節など)と呼び、学生やホワイトカラーの若い女性達に対して、オンラインやリアル店舗でのキャンペーン、販促、SALEが行われます。年間の中でもレディスブランドとして売上が見込める重要な期間になります。たまたま今日寧波のクライアントに来ていて、女生節の販促計画会議に参加することができました。

 

彼らは3月5日-8日まで4日間の販促(春物を2枚以上お買い上げで割引、1枚お買い上げだとプロパー)を行います。このブランドは全国に直営、加盟店合わせて600店舗近くあるのですが、この4日間で3月の全体売上の40%を売り上げる計画だそうです。その計画に対して中国は南北に広いため、まず商品(品揃え...春物、一部夏物紹介、一部冬物消化)政策をどのように行うか?売り方(華東、華南地区での春物/夏物お買い上げ策、華北地区での冬物最終消化策)、最後に売場(上記の通り南北気温差による売場レイアウト、スタイリング指示書)を、本部各部門(商品、営業、MK、VMD、EC、生産...)で討議し、具体的方針を決めていきます。

 

元々このブランド特徴として、売上全体に占めるオンライン売上比は40-50%と、他の競合と比較しても高いのですが、この女生節販促期間は何と60%まで引き上げた計画を立てていることでした。確かに中国アパレル、小売業では昨年来のコロナ禍要因で、ライブコマース(直播)を駆使した新たな売り方が顕著なのですが、このブランドは他を寄せ付けないその最先端をいっており抖音(TikTok)や、小紅书...などのありとあらゆる消費者と繋がる方法を用いて、大きな売上計画を達成させようと目論んでいます。

 

ただ可笑しいのが、この女生節販促に集中するあまりに週次のルーティン業務や他の案件が疎かになっていること...笑。まぁ分かりやすいと言えば分かりやすいですけどね、売れる確率が高い期間に迷わず全ての力を集中させる。またこの販促結果が分かったらこのブログで書かせてもらいますね。

 

それでは!