六本木 真弓

2019 20 Jun

ヒアラブル

ウェアラブルの次を担うトレンドとして、ヘッドホンとウエラブルを組み合わせた造語「ヒアラブル」が注目を集めている。

 

ABRA Stealth Silver 高機能ワイヤレス Bluetoothヘッドセット片耳

 

 

老人に不人気の「補聴器」が、「ブルートゥースのヘッドセット×補聴器」が融合したウエアラブルテクノロジー『ヒアラブル』として登場する事によってスタイリッシュに変身する。

シリやコルタナのようなパーソナルAIアシスタントと対話したり、混雑したバーで周りの騒がしい音を除去したり、オフィスやコーヒーショップで打ち合わせている会話の声だけがクッキリ聞こえるようにできたりする。補聴器に出来ることが増えて、やがて多機能なヒアラブルのカテゴリーに、堂々と仲間入りするかもしれない。

緊急通報ボタン(ペンダント型)も、古くて味気なく、誰も持ちたがらない。スマートホンの活用でカッコ良く変身しそうだ。

 

「老後2000万円」という事が、連日、TVで取り上げられ世間を騒がせている。長寿化の進行により、100年以上生きる時代:「100年ライフ」をどう過ごすべきかが問われている。

2016年に出版された「LIFE SHIFT-100時代の人生戦略」等の書籍が話題となっている。

「我々の抱く高齢者のイメージは、間違っている」と、ジョセフ・F・ヤフリン(2019年に出版「人生100年時代の経済」の著者)が、著書の中で訴えている。

 

従来の「補聴器」や「緊急通報ボタン」等は、便利かもしれないが人を暗い気持ちにさせる。情けない思いをしてきた高齢の消費者にとって、胸躍る商品の登場が待たれている。

これからは、コンピュータ・テクノロジーとの橋渡しをすることで、新しいプロダクトが生まれる。

日本でも、先取りして活用できれば大きなビジネスチャンスがあると期待したい。

 

 

㈱六本木事務所