生地 雅之

2022 03 Oct

熊谷~深谷地区リサーチ

先日表記地区に行ってきました。熊谷は前職で百貨店と取引があったので、数回訪問しているのですが、地方百貨店は既に将来は見えてきているので、今回は百貨店以外の駅周辺の商業施設をメインにリサーチしたのです。地方百貨店は早めのSCやFBへの切り替えが必要で、遅れると致命傷になりそうです。マーケットは小売業の3%強の百貨店に固執しては地方・郊外での維持は「至難の業」なのです。

熊谷駅ビルのAZやティアラ21等、やむを得ない駅横に字型の悪い小さな面積の商業施設が分散し、駅そば立地のみでの運営なのです。中央ブランドではなく、地元専門店のお店が並び、JR等の改札に向かう人たちの「ついで買い」のみで維持されているように見えます。

ティアラ21から外に出るとニット―モールという面積のみ駅前立地では大型の商業施設があるのですが、駅(ティアラ21)からは細いデッキ(通路)では繫がっているものの、PMに難があり面積が閑散としており大きいだけで売上等は全く厳しいように見受けられます。

この様な館こそ池袋の元メトロポリタンプラザがルミネ池袋に転身したように、大きな伸びを求めるべきなのでしょう。イオンモールが京都や岡山の駅前に出店しだしている事を見ても、イオンモールの傘下にての運営に変更した方が売上的にはまだましなのでしょう。

イオンタウン(ネイバーフッド型の小型のイオン)もあるのですが、駅から徒歩10分以上掛るような百貨店の近くであり、駅前にイオンモール熊谷ができれば食品はこの駅前で対応出来、商圏が被るエリアでの無駄な出店も不要になる事でしょう。

深谷まで足を延ばし、駅からバスで10分程度のARIO深谷に訪れました。市街地ではあるものの大した館でもなく、閑散(北砂アリオ程度)としており、立地的には上手なプロモーション次第では復調する事は可能なようなのです。勿体ないのです。

ARIOはまともなPMができていなく、IYの傘下というイメージであり、ARIOの館の中にIYがあるのではなく、IYの中にARIOがあるイメージなのです。ARIO橋本等はその最たるもので、IYの看板の方がARIOよりも大きく目立っているのです。親企業のプライドか?お客様がどう捉えるかが問題なのですが?

この事だけを見ても、セブン&アイGは商業施設をまともに作ろうとは考えていないようで、武蔵小杉のグランツリーはともかく、柏のセブンパークアリオ柏、大阪河内天美のセブンパークアリオ天美などは陸の孤島であるからまだやっていけるのでしょう。既に柏は閑散として、テナントも通常以上に抜けており、名前を変えただけであり、売ろうとはしていないのです。この3店はIYが核店舗扱いで、そこのIYの食品だけはまだ潤っているのです。

現在は自社・自店がこれからどうあるべきか、それに向かって現状からどう進むべきかを構築する必要に迫られてきています。経済環境は間違いなく変化の兆しが見えています。どう変わるのかは別として、その中での自社・自店は何をすべきかが問われているのです。

是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。
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