生地 雅之
川越エリア
3月中旬に掲エリアに行ってきました。
過去にも記載しましたが、西武線の本川越駅にある立地の良い商業施設なのです。川越はJRと東武線の駅前に東武のMINEや川越のアトレ、丸井が入り口の商店街のエンドにまるひろ百貨店があり、その近くに西武線の本川越駅があり、そこから徒歩5分程度に東武線の川越市があります。
1.西武プリンスペペ
上記西武線の本川越駅にある駅ビルなのです。過去にもこのブログに記載のように立地は良いのですが、死んでいます。もっと真剣に西武鉄道がやれば、所沢をオーバーキャパにするくらいなら、立派な数値を残せる場所なのです。川越は東武のエリアと思っているのか、勿体ないの一言です。駅の入口を挟み、左右にテナントがあり、殆ど閑散としているのです。
2.川越商店街(クレアモール)
本川越から徒歩5分程度の上記商店街のエンドがあり、昨今商店街がシャッターを下ろしている店が多い中、結構賑わっている珍しい商店街なのです。駅に挟まれているからなのでしょう。エンドの方が少し閑散としているのは、上記のように西武が真剣ならもっと賑わう事でしょう。川越駅寄りにクレアパークという公園(閑散としており、家族もいなく、少しの人が休憩されている程度です=もっとファミリーが時間つぶしできるようにすれば)があります。ここに出店している店は自前なのでしょうか?家賃を払ってまで商業施設には出店していないのでしょうか?このような地方・郊外の商店街は多々あるのですが、ここは違うのです。
3.まるひろ百貨店
上記商店街のエンドから入り、即に掲店があるのです。まるひろはJRや東武の川越駅前にアトレ(JR東とは異なる)を作り、商店街の入口と出口を抑えているように見えますが、生きているのはアトレのみで、この百貨店は死んでいます。
1Fは何とか集客はあるものの2F以上や別館は全くNGで、喫茶店やレストランはともかく、京都の催事も今一つなのです。
やはり地方・郊外百貨店は今後場所貸しのようなFBやSCに転換すべきで、確かに百貨店の倍以上のマーケットがあり、競合も先駆者もひしめいているのですが、競合の多い方が勝てば売上も利益も確保できるのです。これで息継ぎ(ここで安住しないで)している間に次の戦略を。
地域に根付いている企業なので、地域密着のマーケティングを徹底できれば勝てるのです。サテライトなどを出すよりも、自分の場所を徹底深堀してのビジネスを期待するものです。少なくとも後ろ半分の売場(奥のエスカレータを中心として)や別館はさっさと
業態変更すべきでしょう。
いままで様々な地方・郊外百貨店(水戸京成・八木橋・福屋・天満屋・トキハ・鶴屋等)を見てきましたが、残れる可能性は低いのです。横浜の岡田屋の創業者の様に早い英断が必要と思われるのです。
黒字だとか売上があるからと言った理由のみでは今後の存続は難しいのです。早いか遅いだけなのです。そうなれば体力のあるうちに変換すべきと思うのです。
4.アトレまるひろ
上記の記載のように維持しているのがやっとであり、百貨店よりましという程度なのです。中央の企業のマーケティング力の高さから見ても勝てる要素がなく、昨今商業施設の金太郎飴説(どこも似たり寄ったり)が浮上していますが、何が問題なのか、小職のように全国訪店・訪館している人は少なく相手にしなく、ディリーで来店・購買される人に寄り添う事があれば問題はないのです。
イオンのように自由が丘や代官山にカッコつけた店等も出す必要がなく、地べたに密着したお客様に寄り添った店を徹底して預きたいものです。
アトレの看板はチープであり、そごう千葉店のように、場所を買ったヨドバシと運営のそごうの2枚看板にはなっていないものの。
上記店舗を見てきての結論は、中央に買われても(すごい効果のルミネ池袋を見ても)サッサと業態変換なのですが、地域密着できるマーケティングノウハウの有無がすべてを制するのです。FRのMINA(津田沼・町田等)はFRの商品開発ノウハウはともかく、デべノウハウもなく、最悪ですが。
現在は自社・自店がこれからどうあるべきか、それに向かって現状からどう進むべきかを構築する必要に迫られてきています。経済環境は間違いなく変化の兆しが見えています。どう変わるのかは別として、その中での自社・自店は何をすべきかが問われているのです。
是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。
弊社へのご連絡は、APPAREL-WEBのお問合わせより、お願いします。
越エリア