生地 雅之

2020 01 Jun

異業種からのアパレル参入

3月後半に下記のお店に行ってきました。

お客様目線のコメントであり、事情は忖度したものではありませんのでご了解ください。

 

1.HOMES所沢店のCARABINER

島忠のホームセンターのHOMESの一角に、CARABINERというコーナーを作り、カジュアルウェアを展開しています。ターゲットはHOMESに来られるお客様向けなのでしょう。小手指駅から徒歩10分程度であり、新所沢駅からは20分以上、所沢駅からはそれ以上かかるお店です。

 

エスカレータで2Fに上がった正面の一等地であり、販売員は不在のそこそこ大きな面積を確保しています。しかし、商品は特別安くもなく、HOMESの既存顧客が買ってくれれば良い程度の感覚なのです。一応黒の壁で仕切っていて、コーナー展開には見えているのですが、、

 

HOMES葛西店のCARABINERは作業服の延長程度で、カジュアルらしさは微塵も感じられませんでした。LOTの関係で展開店舗を広げている程度なのでしょう。このレベルでアパレル参入できるほど甘くはありません。ユニクロどころかワークマン+にもなれるとは思えません。

 

勿論走りながらの改善はあるのでしょうが、最近はSTART時点の完成度が低く、取り合えず出そうという姿勢なのでしょう。ほとんど見る価値がありません。しかし、見ないでは語れませんので、、

 

2.JOYFULHONDA千葉ニュータウン店のDISCAVA

1Fの入り口2か所の間にあり、探したのですが見つからず、店員さんに聞いて場所がやっと判ったのですが、実は通り過ぎていたのです。気が付かないレベルなのです。一応セレクトショップといっているらしいのですが、RIGHT-ONなどでもどこでもあるCHAMPION等や無名ブランドを仕入れ、ただ並べてある程度です。

商品はメーカー残品を買い取ったようにしか見えないのに価格はSCのチェーン専門店とそう変わらず、それ以外の商品はミセス衣料専門店が雑貨を強化しているお店程度に過ぎないと映りました。

4月に車で訪れたひたちなかニューポート店も同様でした。ショッパーもコスト削減やエコ絡みなのか、ざら紙による市販の紙袋にDISCAVAのスタンプが押してあるもので、ショップブランドを高めるショッパーではなく、捨てるのでこの程度で良いとのスタンスなのでしょう。過去のVAN-JACKETでは紙袋を持つことでさえ、ステータス性があったものでしたが今では夢物語なのでしょうか?

 

いくらアパレル業界が苦戦しているとは言え、このレベルでの参入は辞めた方が良いでしょう。業界が結果を出せていないから、我々でやればとの思いなのでしょうが、過去に記載しましたN+(ニトリの衣料品)よりも酷いのです。N+も酷いと思いましたが、下には下があるものです。

 

先日ららぽーと富士見のN+を見に行きましたが、ニトリの男性店員(アルバイトかも)に聞いてもN+そのものを知らず、同じ館内ではこのニトリしかないとのコメントでしたが、1Fに単店で出店しており、過日のコメントのように最後の手段の「ニトリグループ」の看板もありました。

 

3.KEYUCAの衣料品

最近KEYUCAまで、いままでの雑貨以外に衣料品を展開しだしています。N+ほど1店舗丸ごとではなく、KEYUCAの売場の中に一角レディスのベーシック商品のみの展開で、大々的には見えていないのです。

 

こわごわの参入なのでしょうが、ベーシック商品のレベルを上げ、自店KEYUCAの既存顧客に響くように作り上げられれば、光は見えてくるものと思われます。まだ商品レベルは低いのですが、「小さく産んで大きく育てる」といった新規ビジネスの基本を遵守しているのです。

 

要はKEYUCAの既存商品を購入される人に合った商品展開に見えており、今後上手に育てられればと思います。無印になりたいように映りましたが、、

 

現在は自社・自店がこれからどうあるべきか、それに向かって現状からどう進むべきかを構築する必要に迫られてきています。

経済環境は間違いなく変化の兆しが見えています。どう変わるのかは別として、その中での自社・自店は何をすべきかが問われているのです。

 

是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。

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