生地 雅之

2021 26 Jan

年始リサーチ⑦

一昨日(1月24日)に下記の館に行ってきました。

お客様目線のコメントであり、事情は忖度したものではありませんのでご了解ください。

 

現在はどの商業施設も同様に閑散としているのですが、見ないで「そのぐらいだろうと」判断する事は危険なので、自らの目での確認をしているのです。「百聞は一見にしかず」です。

この年始リサーチの初期に記載していますように、年始の百貨店は食品はともかく、紳士服フロアが多少込み合っており、年末に込み合っていたアウトレットが再度の緊急事態宣言で閑散としているのです。このような細かい変化は実態を見ないで判断する事は間違う元なのです、

 

1..いいアスつくば

久しぶりに掲店をリサーチしました。コロナの影響もあり、食品スーパーのカスミ以外は今一つでした。

 

2.ららぽーと柏の葉キャンパス

ガラガラです。

 

3.おおたかの森SC

上記2同様。

 

4.柏高島屋

食品は普通の混みようでしたが、他のフロアは閑散としていました。

 

5.柏高島屋S館

本館はペデストリアンデッキがあるので、3Fが1Fのような感じであり、食品売場は1FとB1Fに設定されています。何故2Fも食品にしないのでしょうか?

S館は同様で3Fからの入店が多いので、食のフロアを2Fにも設定しています。

 

小売業は立地産業であり、最初の設計が命です。上記のように、お客様は当初の平面図で想定したようには流れてくれないのです。その後の変更はそう簡単ではなく、何十年も放置したままのお店が通常かほとんどなのです。2重投資が出来ているお店は、伊勢丹新宿本店と阪急梅田本店くらいなのです。

みなとみらいのマークイズに使い勝手の悪いエスカレータ配置(出来のいいのはテラスモール湘南ですが)、エスカレータの距離が取れずに急角度で、成人でも怖い感じのするエスカレータ(有楽町マルイと吉祥寺の京王キラリナの地下に降りるもの)も同様です。

 

6.イトーヨーカドー柏店

食品もその他のフロアも同様にがらがらでした。

 

ヨーカドーの商品力も売場構築力もイオンリテールよりも上で、きれいに並んでいるのですが、力を入れる商品と抜く商品のメリハリがなく、苦戦中です。イオンもヨーカドーに商品力は追いついてきているのです。事実はヨーカドーの商品力が低下しているのですが、モノ本位に戻すべき(昨日のブログ)なのです。

但し、両社とも自社の販売実力の把握がままならなく、実力以上の過剰生産をしており、値引きで在庫処分の奔走し、利益を生み出せなくなっているのです。残念です。

 

7.柏MODI

ユニクロのみ多少込み合っていました。

 

ユニクロは店舗立地を見直しているのか過去に存在していたお店がなくなっていたりしています。ユニクロは今回4月の総額表記に向けて、上代を消費税入れても維持しようとしています。つまり、消費税分の10% の値下げなのです。

そのためか、ビニール袋の有料化に便乗して紙袋まで有料化したり、認知されたエリアでは館の看板を取り下げたり、あらゆる手を使ってのコスト削減に向けています。

素晴らしいものです。このブランディングの手法は、認知度が一定化した時に広告費を止めるのは米国的な手法であり、「ハズキルーペ」の広告が取りざさされているのと同様です。

 

8.柏マルイバット館(駅前)

つい最近まで話題で、行列が当たり前であったタピオカのお店まで閑散とし、厳しい状況が継続しています。

最近の元マックの社長が「タピオカ強化」の記事も見られますが、消費者の心は移り易いものなのです。繋ぎとめるにおは至難の業なのです。要はブランディングが重要なのです。経営者が時代を読むのが遅いのか、ブランディングに苦慮しているのか、マスコミの取り上げ方に問題があるのかは別として、

 

9.イオンモール船橋

東武野田線(アーバンライン)の船橋から1つ目の駅(新船橋)前のイオンモールですが、各店舗のイオンリテールの食品はともかく、その他のフロアは閑散としており、厳しい状態が続いています。

 

10.東武船橋店

立地は抜群ながら経営が厳しいのか2~3Fのメイン部分にビックカメラが入り、定借での運営になっています。西武が退店しても百貨店客が移行しないのは、過去から提言していますように、百貨店客はお店についているので、移行してくれないのです。日本橋東急百貨店や町田東急百貨店の事例が証明しています。

 

11.イトーヨーカドー船橋店

ここは前述のイトーヨーカド―柏店同様。

専門店館にユニクロが入っていたのですが、撤退していました。

 

現在は自社・自店がこれからどうあるべきか、それに向かって現状からどう進むべきかを構築する必要に迫られてきています。経済環境は間違いなく変化の兆しが見えています。どう変わるのかは別として、その中での自社・自店は何をすべきかが問われているのです。

 

是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。

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