生地 雅之
成田エリア
最近、掲エリアに行ってきました。京成線の公津の杜駅前からバスで
10分程度のそよら成田(元ボンベルタ成田から転換=イオン系)を見てきました。その後、そこからバスでリニューアルしたというイオンモール成田に寄って、またバスで京成成田駅前の戻り、目の前のJR成田より東京へもどってきました。
そよらとはイオンリテールが推しているネーバーフッド型食品中心の小型店なのです。先日は西武線本川越手前の入曽駅前にもできたのです。
そよらは最近イオンがどんどん増やしている自前店であり、そこらは不振店らしき店を野村不動産に投げ、そこに食品のみをテナントとして導入しているのです。他は野村がテナントを集めていますが、野村は小売りのノウハウも少なく、今一なのです。
最近IYがヒューリックと組んでリコパとして同様の展開をしだしていますが、どちらにしても団栗の背比べ程度で、リコパもそこらも大差ないのです。それどころかそよらも売上は従来よりは少しましなのでしょうか、イオンが推しているのです。
最近見た中では相鉄線のゆめが丘ソラトス(相鉄)やイオンでは天王町SC(元マイカル)の出来は良いのですが、ここまでは期待しても無理なのでしょう。店舗数の多さならダイワ系には負けており、ココも今一なのです。家賃を貰えるからやっていけているだけのように見えるのですが、ここも過去に記載済みですが、
小売業はともかく、お客様に向いていないテナントを多用しているこのような形式が家賃収入のみで維持できているので、増加傾向なのですが、勝ちパターンを持たないといずれ頓挫するものと思われます。百貨店の坪効率までは求めてはいないものの、研賛を積んでこの業態の強みを持ち、オンリーワンかナンバーワンのどちらか、あるいは両方を手に入れるべきです。FRはモノづくりでナンバーワンになっていて、その1勝が多敗をカバーしているのです。
1. そよら成田
そよら成田は元ボンベルタ成田・地方百貨店なので、従来の顧客は百貨店層もいらっしゃるのですが、イオンに変わって、多層階(6層)のこの建物を低層階以外は上手に活用できていません。ここには本館以外にもアネックス(別棟)が2つもあり、どちらも大箱テナントであり どちらも閑散状態で、1つで十分です。ペデストリアンデッキもあるのですが、がらがらです。こここそGG戦略(シニア)を徹底すべき店なのでしょう。
岡山、京都しかり、平和堂の敦賀店も同様(多層階を使いこなせていない)なのです。ここの社員はまだ百貨店をメインに考えているのか、「二兎を追うものは一兎をも得ず」にならないように、会社として絞るべきなのです。「結果他もカバー」に。
これからは、地方・郊外店(駅前百貨店や首都圏の西友を含む)の売却が多く発生するので、手に入れられるのは力のある大手GMS(ドン・キホーテを含む)中心になるのですから、GMSも多層階の運営MDを勉強しないと駅前立地の良さを活かせないのです。
最近駅前立地がNGの記事も散見しますが、駅前以上に便利な立地はないのです。いくら車社会でもまだまだトラフィックの強さは続くのです。鉄道会社の収益構造を見ても。
百貨店ブランドも多く取り込んで低層階で上手にこなしているのは、イオンモール岡崎であり、このノウハウが役に立つのです。百貨店も同様ですが、「箱を作ってから何を入れる」ではなく、一つ一つの勝ち組を重ねる事で、多層階MDを構築すべきなのです。
2.イオンモール成田
最近リニューアルしたらしいのですが、どこにもその雰囲気はなく、アピールが弱いのか。
2層で3Fは駐車場ですが、2Fでさえ空床が少ないのに閑散状態なのです。
エリアとしてはドル箱状態の見えるのですが、もっと真剣にやれば。八王子みなみ野駅前のDCMも同様ですが、
現在は自社・自店がこれからどうあるべきか、それに向かって現状からどう進むべきかを構築する必要に迫られてきています。経済環境は間違いなく変化の兆しが見えています。どう変わるのかは別として、その中での自社・自店は何をすべきかが問われているのです。
是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。
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