中谷 恭子

2019 18 Apr

リアル店舗の役割は?

こんにちは、ショップコンサルタントの中谷です。

今やどんなものでもネット通販で買える時代になり、では、「リアル店舗の役割は?」と考える場面が多くなってきました。

ネットとリアルの境目が無くなり、お客様は、自分のライフスタイルに合わせて、自由にネットショップとリアル店舗を

行き来しています。

 

先日、NYでVMD活動をしている方のお話しを聞く機会があり、その時もお話しがでていたのですが、

NYでは「リアル店舗=ショールーミング」が前提で店舗運営が進んでいるとのこと。

※ショールーミング・・・実店舗で確認した商品をその場では買わずネット通販で購入すること。

 

ショールーミングを、

見るだけ見て買わないなんて、とネガティブにとらえるのではなく、

店舗在庫が削減できる、少ないスタッフで運営できる、とポジティブにとらえ、そのメリットを活かす方向性に進んでいるのですね。

これはあくまで自社ECサイトがあることが条件ですが、日本でもすでにそのような流れはきていると感じます。

 

だからこそ、リアル店舗はリアルでしかできないことにこだわらなければいけない。

具体的には、

①見る、触る、聴く、香りをかぐ、味わう、五感に訴えるVMD、演出

②人間味を感じるハートフルな接客

③イベントやワークショップなど買い物だけでなく体験の提供

④顧客一人一人にマッチしたパーソナライズされたスペシャルなサービス

がますます重要になってくるでしょう!

 

実際、VMDの現場でも、例えば、とても軽いシューズがあったとすると、軽さを体感するために通常のシューズと比較して並べたり、測りの上に置いてディスプレイすると、「えっ!こんなに軽いんだ!」と体感できて効果が上がります。

お店独自の香りを漂わせたり、音楽を掛けたりも、記憶に残りやすくおすすめです。

空間全体を使った、そのお店独自の世界観作ることも重要です。

リアルの強みを活かすことで、リピート率も上がりますし、ネットとの相乗効果もアップします!

 

数年前の私なら、ネットショップに負けてなるものか!という発想でしたが、

今の私は、いかに共存しお互いの強みを活かして相乗効果を発揮できるか、という考え。

前提が変われば発想も変わります。

あと2週間で平成から令和へ時代が大きく変わります。

時代の変化に対応しながら進化していきましょう!