児玉 千恵子

2018 14 Dec

街・町・まちの空が輝いて満ち足りて過ごしたい歳の瀬

広島県立美術館からの縮景園 美術館に隣接した、淡い霧がたちこめる縮景園に目をやると、紅葉や黄色の葉が舞っていた。
 館内の喫茶店でひと息つきながら、口に運んでいたのはお抹茶と芋羊羹のセット・・・。
 生クリームたっぷりのショートケーキに、タルト、パンケーキなどのスィーツもメニューにはあったが、そのときの身体と気分がそれを欲しがった。
 どこからともなくリズミカルな英会話が聞こえてきた。「声の主は?」と見れば、上質なアンコンジャケットを着た紳士が、金髪のカップルに語りかけていた。
 「まるで・・・イタリアのバールか、パリのカフェにいるよう・・・」と、ウトウトしかけて我にかえれば、そこは広島県立美術館だった。
 晩秋から初冬にかけて、広島市内の百貨店や商業施設は、お歳暮・クリスマスギフト商戦と相まって、広島東洋カープの応援グッズの売り出しから、北海道物産展や各店が独自の催事で盛り上がっていた。
 人波にのまれているうちに疲れてしまった我が身が、その後に向かった先は「ブリューゲル展」~画家一族150年の系譜~を開催中の会場だった(美術館開館50周年記念)。
 数日後に「びんご産業支援コーディネーター」の会合があった帰り道、福山天満屋7Fのロフトに立ち寄り、カラーペン、彩色マーカーと4色ボールペンを購入していると、美味な匂いが嗅覚を刺激してきた。
 「北海道の物産と観光展」が、同じフロアで開催されていたので、海の幸をブレンドした『函館・さとほろの「行者にんにく入りぎょうじゃ」』を購入してきた。
 年の瀬を迎えると、各地の「まち」と「町」、そして「街」は、いつものようにざわめいて、クリスマス伝説ストーリーが加熱する。
 そろそろ聖菓(クリスマスケーキ)や、聖樹(クリスマスツリー)の準備に入る頃だが、我が家は「にんにく」の匂いに包まれた。
 冷えこみが厳しかった翌朝、熱い紅茶に保命酒(もち米が原料のリキュール)を数滴落として口に含んだ。ホットワインに、ジンジャーベースのシロップを「しずく」のようにたらし、気だるい脳をシャキッとさせていたのはパートナー・・・。(発売中の「ストアーズレポート」2018年12月号 児玉千恵子書き下ろし連載第162回商いの実学・遊学・雑学「街・町・まちの空が輝いて満ち足りて過ごしたい歳の瀬」冒頭より抜粋)

◇販売促進のヒントソース(師走~晩冬・年満月)
 遠い昔の歳末商戦は、猫の手(上司の腕も・・・)も借りたいほどに混雑していた。昨今は「働き方改革」の気運が広がって、職場環境がすべてではないが改善される傾向にある。
 さて、今月、師走の販売促進のヒントソースは?
◇こい・鯉・恋と地域おこし
 「甘酒ぷりん 恋のはじまり」というスィーツに出逢った・・・。そこで、「こい」をキーワードに・・・「恋しき」「恋の予感」「こいのわ」「鯉」「恋のしずく」と、広島県内をたどってみると・・・。
◇年の瀬をおしゃれで締める!
 フジ子ヘミングさんの国内ピアノコンサートが、いずこも満席だ!
 お隣の三原市と明石市(兵庫県)でも、気づいたときはチケットが完売だった。12月5日は、さいたま市であるが、出張の都合でままならない。
 年末になると、多様なコンサートや各種パーティがいつもに増してある。会場に出かける〝装い〟でワクワクする人と、おしゃれが面倒な人などに分かれよう。
 おしゃれ上手になるには、おしゃれな人を見習うのが一番の特効薬。
 アイリス・アプフェルさん、島田順子さん、弓・シャロー、Machiko Jinto、桂由美先生、コシノジュンコさん、森英恵先生、花井幸子氏、鳥居ユキ氏・・・お手本になる大人の女(ひと)は沢山おられる・・・。
【児玉千恵子オリジナル プロ販売員模試】 「歳末の装い力向上テスト」
【PHOTO:DOMINANT LIMITED】
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