繊維ニュース 編集部ブログ

2018 10 Jul

盛夏はスーツ

 【中部・北陸支社】西日本各地に甚大な被害をもたらした豪雨もやっと収まり、いよいよ本格的な夏がやってきた。かつて昭和の時代、夏が来れば、多くのビジネスマンが月曜日はモヘア混のトロピカルクロス、火曜日から木曜日がサマーウールのポーラー、金曜日が綿のコードレーン、もしくはリネンスーツを着用し、盛夏用のスーツを楽しむ人がいた。それが今やグレー系のスラックスにホワイトシャツ姿が夏のビジネスマンのスタイルとしてユニフォーム化している。

こうした中、岐阜の紳士服メーカーのワキタが来春夏向けでワーナー・ブラザースとコラボし、スーパーマンやバットマンをキャラクターにした盛夏用スーツを展開する。重さは900グラム以下と軽く、涼しく、さらにストレッチ性と耐久性も持たせた。

スーパーマンの主人公だった新聞記者のクラーク・ケントは、事件が起きればスーツを脱ぎ、スーパーマンとなり.悪漢を退治するという痛快なストーリーだった。昨今のスーツは、化合繊も含め、多様な素材を使用している。コートを羽織らない夏こそがスーツを着用しクール(かっこいい)ビズを訴求するシ―ズンではなかろうか。(聡)