繊維ニュース 編集部ブログ

2018 18 Jun

紫陽花(あじさい)

旧暦5月5日、七十二候では芒種の末侯、梅子黄なり(うめのみきなり)。梅の実が熟して色づく頃。

この季節、雨の中で夏のおとずれまでひたむきに咲き続ける花は、紫陽花だけ。紫陽花の原産は日本。平安時代中期『倭名類聚抄』という当時の百科事典に「和名安豆佐爲(あづさゐ)」として登場する。花のように見える部分は、花びらではなく葉が変形したガクと呼ばれる部分。

花言葉は、色が変化することから「移り気」。

土壌のpH度合いにより花の色が変化する。肥料を撒いたことにより、土壌がアルカリ性にふれている間はピンクになり、日本の雨は酸性に傾くので雨が降り続く間に藤色になり青色に変化する。

紫陽花やきのふの誠けふの嘘 ―正岡子規―    (博)