繊維ニュース 編集部ブログ

2018 20 Feb

日の丸弁当

 【中部・北陸支社】平昌冬季オリンピックも閉幕まであと5日。開幕当初はなかなかメダルの獲得がならなかったものの、後半に入り羽生選手や小平選手が金メダルを受賞するなど日章旗を拝める日が続いている。

 ただ、その日章旗を見ると、学生時代(中学、高校)はいつも「日の丸弁当」だったことを思い出してしまう。当時は放課後、体育系(陸上部)の部活をしていた。人に弁当の中身を見られるのも嫌だったが、おかずもなくこれではカロリー不足だと母親を疎んだものであった。

 しかし、その日の丸弁当だが調べてみるとスポーツ選手や重労働者にとっては非常に効果のある理想的な食事であったことが分かった。まず、梅干しのアルカリが米の酸性を中和することによって、食べてすぐにエネルギーに変わり、体内で酸とアルカリのバランスを保つという。さらに周知の通り、殺菌、解毒効果で飯の腐敗や食中毒防止の効果を果たす。現在のように学校には冷房がない時代。夏などは体には一番良かったのかもしれない。

 結婚して我が地元に住み着いた兵頭秀子(旧姓前畑)も戦前のこと、日の丸弁当で女性初の金メダルを獲得したのであろう。今朝、散歩がてらに、数多くの梅の木が立ち並ぶ近くの公園を訪れた。まだ、満開とはいかないものの、ちらほらと咲き始めている。副食梅1個の日の丸弁当に感謝。(聡)