内田 文雄

2017 15 Dec

私が中国で起業することになったキッカケ 4!(ユニクロ面接とワールド退職願い申し出編)

2004年12月だったと思いますが、蒲田のユニクロ本部に緊張の面持ちで伺い、当時の玉塚社長と役員の方々と面接、でも面接というよりも、まるで私がユニクロに入社する事が前提のような雰囲気、「今度銀座に大型店をOPENさせるんですが、内田さんならどのような売場にしますか?」という内容。

*もちろん、このいきなり社長面接に進む段取りも、影で色々動いてもらったワールド同期で、当時ユニクロのレディス商品部の責任者だった中島さん(現GU副社長)の存在が凄く大きかったと思っています。

 

そんなこんなで1時間くらいの面接が終わるやいなや、すぐ隣の柳井会長の部屋に通され、玉塚社長が「今度ウチに入る事になった内田さんです!」と柳井会長に紹介しました。

 

「えっ?ウチに入る...」「もう採用決定なの?」と驚く私に、矢継ぎ早に柳井会長が「そうですか、内田君よろしくお願いしますね!」「以前はワールドでしたよね、ウチへ転職する理由は何ですか?」と次々に聞かれ、動揺した私は頭が回らずにとんでもない事を発してしまうのです。

 

「実は来年あたり中国上海でVMDで起業しようと考えていました。ですが自問自答した結果、自分自身小売の勉強がまるで足りていないので、ユニクロで小売学を学びたいのです。私はいま44歳と若くなく、起業し、経営者になるにはもう時間が無いのです、申し訳ありませんが、3年間という期間限定ですがよろしくお願いします」と....。

 

言い終わったあと、「自分は一体何を言ってるんだ...」と我に返っていると、柳井会長が「3年の期間限定ですか...。そんな事を言った中途入社の人は内田君だけだよ、ハハハ...」と笑い飛ばされ、玉塚社長はじめ、役員の皆さん全員が笑って面接というか、雑談が終了したのです。

その足でオフィス内の当時のレイアウトVMDチーム(私が入社したら所属する予定の部署)が座っているあたりに連れて行かれ、いきなり「今度ウチに入る事になった内田さん!」と玉塚社長に紹介されました。「えっ、面接合否も聞いていないのに...」、私からは「ご紹介頂いた内田です。今後とも宜しくお願いします」と挨拶。そして1週間後に正式採用の連絡がありました。というように、当時はそんなオープンで、物事がドンドン決まっていき、更にアットホームな雰囲気の会社でした...笑。

       

左は2005年当時のユニクロロゴ、これから3年後くらいに右のロゴに変わりました

 

 

12月末転職先が決まった事で、当時のワールドの上司に退職意向を報告したら。「何故いま退職するのか?」「私としては君に色々してあげたつもりだが...」「どこに転職するのか?」を執拗に聞かれので、仕方なく「ユニクロです」と答えたら、挙げ句の果てに「何故、ユニクロなんかに...」とまで言われる始末。

次回は「退職引き留め、後任者探し、業務引継ぎ編」

 

それでは!